冬期講習最終日

冬期講習は今日で最終日を迎えた。

ラスト2日は午前中に中3、午後と夜が中1・中2という3階建てのハードな日程だった(誰が日程を組んだんだか…)

中1・中2は果敢に苦手な箇所に挑んだ生徒も多く、撃沈する生徒もいたが大半は質問を繰り返しながら解き進めることができていた。

美香先生と私、ふたりでいっぺんに教室に入る日が多かったのも幸いしたのかもしれない。

できればワンオペで進めたいのだが、生徒たちの成熟度というか自立度がまだまだなので、できる限り二人態勢で授業を進めた。

このあたりの甘え体質が抜けてくれば生徒たちもしっかりしてくるはずだ。

中3生は国・理・社はテストゼミ形式、英・数は講義形式の授業よりも各自が課題を解き進める時間を増やした。

私立単願の生徒たちは、過去問を解いて復習する時間をつくり、全体的に無駄を少なくして講習の授業を組み立てたつもりだ。

最後に生徒たちに話したのは、単願の生徒も併願の生徒も私立入試をゴールにしないようにするということだった。

併願の生徒は公立入試に向けて、私立入試を活かして成長につなげる。

単願の生徒は1月22日で勉強を終えないようにする。多少ペースを落としても勉強を続ける。

まとめてしまえばそんなところだ。

もっと言えば、大切なのは「続けることを続ける」ということになる。

何かのゴールがあって、そこに向けて努力するのはもちろん大事だ。

しかしながら、学ぶということにゴールはない。あるのは入試という区切り、節目だけだ。

ひとつひとつの区切りや節目は大切にしてほしいし、真面目に努力してほしい。

一方でゴールのない学びも大切にして、勉強を継続してほしい。

人が生きていけば、その人ごとに勉強するべきことや学ぶべきことは違ってくる。

ある人に必要な学びは別の人にとって必要な学びとは限らない。

それでも人は学ぶことによって未来を切り開いていく。それが机の上で紙とペンを必要とする勉強ではなくとも。

人の上に、人の前に、と競うように勉強するのではなく、どうか自分の世界を広げその世界の中で人のつながりの中で生きるために勉強し続けてほしい。

勉強とは上に登るためにあるのではなく、上下や左右をなくして自由になるためにあると私は信じる。