年の瀬に…

 今日は冬期講習もオフ。授業自体はない日だった。

もちろん中3生は自習を朝9時からスタートさせて、もりもり勉強を進めていく。

中3生全員が来るわけではない。特訓と銘打って希望者を募り、勉強に取り組んでいる。

いつもの年より参加者が少ないのは残念ではある。

いずれにせよ、中3生
たちが毎日塾に来るようにしてから約1ヶ月たつ。

もうこの時期になれば、自習しているところに私がことあるごとに顔を見せなくても大丈夫になっている。

こうして自律(ちょっと大げさだが)できるようになることが、この年代の人間にとって大事なことなのだと毎年感じる。

どこかで話題になっていたが、自分で自分を律することができるようになる者だけが成長していく、厳しい時代になっている。

周りの人間が厳しくしてはくれない時代なのだ。

本人にとっては怒られたり叱られたり、きつい思いもすることがなく、優しい時代のように感じるかもしれない。

しかし逆なのだ。

自分で自分を律し、引っ張って、自分を成長できるようにしないといけないというのは、特に若い人たちにとっては、実は非常に厳しい。

うちの塾としても、以前と比べれば生徒に対して怒ったり叱ったりすることがほとんどなくなっている。

そんな中でもきちんと取り組める生徒もいるし、一方で全く宿題もやらなくなっている生徒もいる。

欠席したときに、YouTubeでその分をきちんと受講している生徒もいれば、全く見ていない生徒もいる。

成績に差は出るが、人としての成長という点から言っても大きな差が出ている。

表情、態度、発言、本当に差が大きい。

岡島学習塾という場が、生徒たちが自分自身を成長させる場であるようにしたいと、いつもいつも考えているが、この時代にできることは何なのだろう。

中3生が帰宅した、年の瀬の教室でそんなことを考えている。