癖を直す

 本日の夏期講習は中1・中2で、午後にターム2、夜にターム3。

夜の部のほうは初めてeトレで勉強する生徒もいた。初めてにしてはそれなりにこなせていたように思える。

全体的に見ると、午後の部のほうでは気にならなかったが、夜の部ではなかなか学習を進められない生徒もいた。

いや、プリント自体は進んでいるのだ。進んでいるのだが進み方がよくない。

ラーニングを雑に読む。ステップは答やラーニングを盗み見てやっているのですぐにクリアしてしまう。結局チェックではミスだらけ。

いつまでこの状態を繰り返しているのだろう。

もう癖になってしまっているのだ。学校のワークでもなんでも写してやっておけば、とりあえず叱られずに済む。一方で丸がついていれば、それだけで親にも学校の先生にも褒められる。

そうやってごまかしと手抜きの練習を学校生活の中で何年間も繰り返してきてしまっている。

成績を伸ばす生徒たちが、真面目に取り組んでできるようになる練習を積み重ねたのと同じだけごまかしと手抜きの練習を積み重ねてしまったのだ。

こうした癖を修正するのはほんとうに難しい。

生徒本人が、自分が間違っているということを認められるのかどうか。自分の悪い癖を修正できるかどうかのスタートラインとなる。

なんどかバツが自分のプリントにつくと、どうしても弱さが表に出てきてしまう。

自分の弱点と向き合うのは誰だってつらいものだ。勉強ができるようになるには、その自分と向き合うつらさをどこかで乗り越えなければならない。

苦しみによって人は学ぶ。

自分を上向かせたいなら、どこかでよくない流れを断ち切って乗り越えることだ。

そこではしんどい思いもするだろう。

それでも、その苦しさと向き合い、もがき、乗り越えられるように一歩一歩進んでいかなければ、この十数年間の垢は落ちることがない。