学校選択の問題

 本日小学算国、中3。

中3英語、数学ともにいつものメニューで各自問題に取り組んでいる。

学校選択問題を採用する学校を受ける生徒も、学力検査(標準問題)を採用する学校を受ける生徒も、ほぼ同じメニューをこなしていく。

さすがにこの段階まで来ると、全く同じメニューというわけにはいかない。

やはり学校選択問題に対しては、ある程度取り組む問題のレベルを上げるなどの対策は必要となる。

岡島学習塾では、晩秋くらいから少しずつ学校選択への対応として学習するメニューを必要な生徒には追加していく。

だが間違ってはいけないのは、学校選択の問題も学力検査の問題も、共通する問題は多いので、基礎基本となる部分に関しては対策をおろそかにしてはいけないということだ。

「学校選択問題は難しいから、特別な対策が必要」「裏技や教科書にはないテクニックを学ばなければ」という話はよく聞くのだが、特別な対策の前に、分厚く盤石な基礎を作り上げる必要がある。

基礎がしっかりしていないのに取り組む問題の難易度だけを上げていっても効果は全くない。

ましてや、裏技やテクニックを駆使しなければ問題が解けないということは、裏を返せば単純な実力不足を露呈しているに過ぎない。

とにかく日々のトレーニングで基礎基本を徹底するということが学校選択のレベルでも大事なことなのだ。

別の言い方をすれば、そういうことを言う学校の教師なり塾の先生なりの教科書準拠の授業のレベルがそれほどでもないということではないだろうか。

自分の授業がレベルが高いということをアピールしたり、レベルの高い生徒を集めたいという思惑からそういう発言があるのかもしれない。

たしかに、難関私立や早慶、それに準ずるような私立高校を受験するには教科書レベルを超えて対策する必要がある。

私自身も中3の頃には、英数は高1の内容の学習を半分以上は進めていた。

だが、埼玉県公立を受験するには、そんな対策は必要がない。

裏技やテクニックを必要としない実力を鍛え上げるべきなのだ。

岡島学習塾の授業は教科書内容を終えるまで、つまり中3の12月くらいまでは教科書準拠。

その「教科書レベル」の授業で学校選択を目指す生徒はそのレベルまで引き上げる。基礎を盤石にする。先ほど書いたように少しずつ学習するメニューは必要に応じて追加するが、そこまで多くは要求しない。

あくまで教科書の内容をきっちり消化していく。

教科書のレベルを下に見ている授業は、実は教科書そのものを授業しきれていないということだ。

口先だけは立派なことを言っていても、教える側の実力が露呈する。

岡島学習塾は見かけ倒しの塾にはならない。

教科書を用いて基礎基本を鍛え、そして高みを目指す生徒はその授業をもとに努力し、その高みまで到達していく。

私が小学生の頃から、ここはそういう塾なのだ。